研究活動

《中止》【講演会/上映会】「シリアの短編小説、女性、戦争」(於:大阪大学)

3月11日に予定されていました本講演会は、ドバイの嵐に伴う航空便の大幅な遅延により講演者の来日が遅れ、中止とさせていただきます。3月16日の早稲田大学での講演会&映画上映会は予定通り実施するとともに、ハイブリッド形式でオンラインでも視聴できるようにいたします。早稲田大学での講演会についての詳細は、本ウェブサイトの該当ページ(【講演会/上映会】「シリアの物語、女性、祖国」(於:早稲田大学))をご覧ください。

本講演会の中止に伴い、早稲田大学での講演会へのオンライン形式での参加をご希望の方は、こちらからご登録ください。※早稲田大学に来場される方は、登録の必要はありません。

【講演趣旨】
 シリアでは半世紀以上にわたる独裁政権の支配とその後の戦争により何ら未来への展望がみえません。しかし、その内側では作家やジャーナリストなどが自由を基盤とする健全な社会を築くための無数の知的な努力を重ねてきました。
 この企画では1970年代以来の弾圧の経験を語る記録映画『カーキ色の記憶』を上映するとともに、映画に登場するシリアの短編小説家サミュエル氏に、自身とアラブの短編小説との関わりについて、またジャーナリストのホーリー氏に、シリアにおける女性と戦争という主題でお話ししていただきます。アラブ文学だけでなく、シリア問題や難民問題に関心のある学生や市民の方々にもお越しいただき、現地の知識人との直接的な交流の時間をもてればと願います。

日 時: 2024年3月11日(月) 16:00-20:00
場 所: 大阪大学箕面キャンパス・大講義室(1F)(アクセスマップ
講演者: イブラヒーム・サミュエル氏(短編小説家)
     リーム・ホーリー氏(ジャーナリスト)
司 会: 福田義昭(大阪大学)
通 訳: 岡崎弘樹(亜細亜大学)

【内容】
開場  15:40
第一部 16:00-18:00 
開会のあいさつ
シリア映画『カーキ色の記憶』(108分)の上映
第二部 18:05-20:00   
サミュエル氏の講演「短編小説との旅」
ホーリー氏の講演「シリアにおける戦争と女性」
質疑応答

【サミュエル氏の略歴】
1951年、ダマスカス生まれ。ダマスカス大学哲学部に入学後、独裁政権を批判した青年運動組織に加わり、1977年に拘束。1980年まで収監される。1988年に最初の短編小説集『重い足取りの香り』を発表、2002年までに4冊の短編小説集を刊行し、作品集あるいは個別の作品が英仏伊蘭、ブルガリア、日本語などに翻訳されている。シリア滞在の欧米・日本人留学生を対象としたアラビア語講師としても知られ、2015年以降に在アンマン・フランス研究所教官を務める。

【ホーリー氏の略歴】
1971年、ダマスカス生まれ。1994年にダマスカス大学文学部ジャーナリズム科を卒業後『アル=ハリージュ』など湾岸系の新聞、ロンドン発行『ハヤート』紙、ヨルダンの女性誌『ターイキ』などで寄稿・編集・調査を務めたほか、アラブ諸国のメディア関係者会議にも複数参加。シリアではJICAでアラビア語講師、現在は在アンマン・フランス研究所教官を務める。

【お問い合わせ先】okazaki_hiroki@asia-u.ac.jp

【主催】
科研費若手研究「近現代アラブ思想・文学における「共存」構想とその実践」(研究代表者:岡崎弘樹)
科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」(研究代表者:岡真理)
科研費基盤研究(C)「近現代アラブ文学における地理的世界表象に関する基礎研究」(研究代表者:福田義昭)