研究活動

【講演会/上映会】「シリアの物語、女性、祖国」(於:早稲田大学)

2024年3月16日(土)、早稲田大学戸山キャンパスにて、シリア人の短編小説家イブラヒーム・サミュエル氏とジャーナリストのリーム・ホーリー氏をお招きし、下記の通り映画上映会&講演会「シリアの物語、女性、祖国」を二部構成で実施いたします。映画『カーキ色の記憶』をすでにご覧になった方は、第二部の講演会だけでも来場していただけると幸いです。

 シリアでは半世紀以上にわたる独裁政権の支配とその後の戦争により何ら未来への展望がみえません。しかし、その内側では作家やジャーナリストなどが自由を基盤とする健全な社会を築くための無数の知的な努力を重ねてきました。
 この企画では1970年代以来の弾圧の経験を語る記録映画『カーキ色の記憶』を上映するとともに、映画に登場するシリア人短編小説家サミュエル氏に、シリアの短編小説家としての経験や祖国との関係について、ホーリー氏に、女性ジャーナリストとしての経験と祖国観をお話していただきます。アラブ文学だけでなく、シリア問題や難民問題に関心のある学生や市民の方々にもお越しいただき、現地の知識人との直接的な交流の時間をもてればと願います。

日 時:3月16日(土)14:00-18:00(予約不要・入場無料)
場 所:早稲田大学戸山キャンパス 33号館132教室(地図はこちら
講演者:イブラヒーム・サミュエル(短編小説家)
    リーム・ホーリー(ジャーナリスト)
モデレーター:岡崎弘樹(亜細亜大学)
通 訳:森晋太郎(アラビア語通訳)
司 会:岡真理(早稲田大学)

第一部 14:00-16:00
  趣旨説明
  『カーキ色の記憶』の上映
第二部 16:00-18:00
  サミュエル氏の講演「開かれた物語(qiṣaṣ)へ:祖国と私」
  ホーリー氏の講演「シリアにおける女性と祖国」

<サミュエル氏の略歴>
 1951年、ダマスカス生まれ。ダマスカス大学哲学部に入学後、独裁政権を批判した青年運動組織に加わり、1977年に拘束。1980年まで収監される。1988年に最初の短編小説集『重い足取りの香り』を発表、2002年までに4冊の短編小説集を刊行し、作品集あるいは個別の作品が英仏伊蘭、ブルガリア、日本語などに翻訳されている。シリア滞在の欧米・日本人留学生を対象としたアラビア語講師としても知られ、2015年以降に在アンマン・フランス研究所教官を務める。

<ホーリー氏の略歴>
 1971年、ダマスカス生まれ。1994年にダマスカス大学文学部ジャーナリズム科を卒業後『アル=ハリージュ』など湾岸系の新聞、ロンドン発行『ハヤート』紙、ヨルダンの女性誌『ターイキ』などで寄稿・編集・調査を務めたほか、アラブ諸国のメディア関係者会議にも複数参加。シリアではJICAでアラビア語講師、現在は在アンマン・フランス研究所教官を務める。

主 催:科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」(研究代表者:岡真理)/科研費若手研究「近現代アラブ思想・文学における「共存」構想とその実践」(研究代表者:岡崎弘樹)/科研費基盤研究(A)「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」(研究代表者:酒井啓子)

後 援:早稲田大学 総合人文科学研究センター