研究活動

【講演会】小松由佳さん講演会「〈現地〉から考えるシリアの現在」【終了】

日時:11月26日(土)15:00-17:00(開場14:40)
場所:亜細亜大学武蔵野キャンパス 2号館200教室
(JR中央線「武蔵境」駅より徒歩10分)
最寄り駅からのアクセスマップ:https://www.asia-u.ac.jp/information/access/
入場無料・事前登録不要

著書『人間の土地へ』などで知られるフォトグラファー小松由佳氏は今夏3か月間にわたり、シリア・トルコ国境レインハルならびにシリア国内のダマスカスやホムス、パルミラを取材しました。「祖国」に帰りたくても帰れない人々、あるいは「祖国」に残りながらも完全に自由を奪われた人々の声と姿を、現地取材をもとに報告していただきます。その報告を踏まえ、日本在住のシリア人ジャーナリストであるナジーブ・エルカシュ氏を交えてディスカッションを行います。

講師:小松由佳(フォトグラファー)
コメンテーター:ナジーブ・エルカシュ(日本在住シリア人ジャーナリスト)
司会進行:岡崎弘樹(亜細亜大学国際関係学部)

<小松由佳氏プロフィール>
1982年秋田県生まれ。ドキュメンタリーフォトグラファー。高校在学中から登山に魅せられ、国内外の山を登る。2006年、“世界で最も困難な山”と称される世界第2の高峰K2(8611m / パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞(2006年)。
次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。2008年よりシリアを撮影。2011年からのシリア内戦では人々の境遇の変化を目撃、シリア内戦・難民の取材を始める。
著書に『人間の土地へ』(集英社インターナショナル/2021年9月)。2021年、山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。シリア人の夫と二人の子供と東京都八王子市在住。公益社団法人日本写真家協会会員。

<ナジーブ・エルカシュ氏プロフィール>
1973年シリア生まれ。ベイルートアメリカン大学卒業、ロンドンフィルムアカデミーで映画制作を学び1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究。制作会社リサーラ・メディアの代表として1998年から日本や北東アジアを取材し、ドバイ・テレビなど多数のメディアで取材を配信。そのほか、日本のメディアやアラブ映画など文化事業にも多く関わっている。

主催:科研費若手研究「近現代アラブ思想・文学における「共存」構想とその実践(22K12988)」(研究代表:岡崎弘樹)
共催:科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究(20H00006)」(研究代表:岡真理)/科研費基盤研究(A)「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較(21H04387)」(研究代表:酒井啓子)